思いがけない贈り物④
(二)
それはあまりにも唐突な別れであった。
いったい何かあったのだろう?
なぜセックスの真っ最中に、それももうすぐクライマックスというところで、突然、部屋から追い出されなければならないのか?
疑問がとめどなく浮かんできて頭の中を駆けめぐる。
なにか啓太の気に障ることでもしたのだろうか?
思い当たることはただひとつ。私が余りにも激しく乱れてしまっていたことだ。
あれがいけなかったのか?
啓太はもっとしとやかな女性を求めていたのかもしれない。それなのに私ときたら、「ちょうだいっ! ちょうだいっ!」などと、まるで淫乱女のように大声を出して彼を求めたではないか。
あれがよくなかったのだ。あれで興ざめになったのに違いない。
それにしてもどうしてあそこまで乱れてしまったのか?
これまで、あんなことは無かった。昔のことがトラウマになっていたので、本来セックスには嫌悪を感じるようになっていた。それなのにいったいどうしたことだろう。
愛の力が私の心の鍵を外したのだ。それによって、私の身体の奥深くに眠っていたものが解き放たれたのかもしれない。
それにしても……。
いやだ、恥ずかしい……あんなに乱れるなんて……。
ふと、私は下半身に異変を感じた。あそこから止めどなく愛液が溢れ出ているようだ。
手をパンティの中に入れてみる。やはり濡れている。
こうなのだ。あれ以来、すぐにこうなってしまう。
私は割れ目に指をはわせ、その上の敏感になった突起をゆっくり愛撫する。
もう一方の手で乳房を揉み上げる。そして、指を柔らかな穴の奥に突っ込んで掻き回す。
いい気持ちだ――でも、物足りない。
私の身体はもっと強い刺激を求めている。
何度も何度も繰り返される激しいセックス。啓太の少し異常なセックスを私は求めている。
それでも私は高みに昇っていった。あの日の啓太との行為をひとつひとつ反芻し、それを再現する様に指を、手を動かした。
「ううううっ」
思わずうめき声を上げる。
「啓太さん、もっと強く。玲子をめちゃめちゃにしてぇっ!」
私はそう叫んでいた。そうすることで、さらに快感が増していく。
あっ、イキそう!
そう思った瞬間、チャイムがなった。