(十四)読み継がれる作家トップ二十

さて、いよいよ検索ボリューム数のトップ二〇であるが、つぎの様になった。

一位太宰治 一一万件
二位三島由紀夫 九万件
三位夏目漱石 六万件
四位芥川龍之介 六万件
五位宮沢賢治 四万九千件
六位 森鴎外 三万三千件
七位 江戸川乱歩 三万三千件
八位川端康成 三万三千件
九位 樋口一葉 二万七千件
十位 谷崎潤一郎 二万七千件
十二位 泉鏡花 二万二千件
十三位 司馬遼太郎 二万二千件
十四位 島崎藤村 一万八千件
十五位 志賀直哉 一万八千件
十六位 坂口安吾 一万八千件
十七位 中島敦 一万八千件
一八位 遠藤周作 一万四千件
一九位 国木田独歩 一万二千件
二十位 横溝正史 一万二千件

一位は太宰治(一九〇九年生、代表作「人間失格」「斜陽」)である。これはある程度、予想できた。漫才師にして芥川作家の又吉さんが、いつも太宰の魅力を語っている様に、その人気は根強いものがあるからだ。
二位が三島由紀夫(一九二五年生、代表作「金閣寺」「豊穣の海三部作」)。これは少し意外だった。上位に来るとは予想したが、まさかここまでとは思わなかった。
三位が夏目漱石(一八六七年生、代表作「坊ちゃん」「こころ」)、四位が芥川龍之介(一八九二年生、代表作「芋粥」「地獄変」)。この二人は定番で、三島はこの後に来ると思っていたのだ。
五位は宮沢賢治(一八九六年生、「銀河鉄道の夜」)。彼もたくさんのファンがいるし、テレビでもよく宮沢賢治の特集をしているからこの順位は納得できる。
六位が森鴎外(一八六二年生、代表作「舞姫」など)。「山椒大夫」「舞姫」は国語の教科書に載っているから、森鴎外はとてもポピュラーな作家なのである。
七位は江戸川乱歩(一八九四年生、代表作「陰獣」「屋根裏の散歩者」)、探偵小説の第一人者の登場である。
八位はノーベル賞作家川端康成(一八九九年生、代表作「雪国」「伊豆の踊子」)、「雪国」「伊豆の踊子」は誰でも知っている。
九位に樋口一葉(一八七二年生、代表作「たけくらべ」「にごりえ」)。近代以降、最初の女性作家である。だが、ほんとうに読まれているか? 文語体である。これは五千円札の効果が大きい。
十位は谷崎潤一郎(一八八五年生、代表作「細雪」「春琴抄」)。耽美派の巨匠である。彼の作品は今後、本研究で詳しく取り上げていこう。
十一位に松本清張(一九〇九年生、代表作「点と線」「砂の器」)。いわずと知れた社会派推理小説の巨匠である。彼より、江戸川乱歩が上位に来るのが興味深い。
十二位は泉鏡花(一八七三年生、代表作「高野聖」など)。「高野聖」「竜潭譚」などの幻想文学は好きな作品である。
十三位、司馬遼太郎(一九二三年生、代表作「竜馬がゆく」「坂の上の雲」)。歴史文学の巨匠。「竜馬が行く」「坂の上の雲」など、何回もテレビドラマに取り上げられている。
十四位、島崎藤村(一八七二年生、代表作「破戒」「夜明け前」)。ロマン派の詩人でかつ自然主義文学の小説家。
十五位、志賀直哉(一八八三年生、代表作「暗夜行路」「城之崎にて」)。私小説の大家。「城之崎にて」は教科書に載っていた。
十六位、坂口安吾(一九〇六年生、代表作「白痴」「桜の森の満開の下」)。彼の「堕落論」は有名になった。「不連続殺人事件」という推理小説も書いている。
十七位、中島敦(一九〇九生、代表作「山月記」)。「山月記」は教科書でおなじみ。
十八位、狐狸庵先生こと遠藤周作(一九二三年生、代表作「沈黙」)。「沈黙」はなんども映画化されている。最近ではマーティン・スコセッシの「沈黙ーサイレンス」。
十九位、国木田独歩(一八七一年生、代表作「武蔵野」)。ええっ、どうして? が、正直な感想である。
そして、第二十位は横溝正史(一九〇二年生、代表作「八つ墓村」「犬神家の一族」)。映画、テレビドラマの常連である。

ちなみに、現在の人気作家である東野圭吾さんを調べてみると九万だった。三島由紀夫と同レベルである。とすると、やっぱり太宰はスゴイ!

  • 筆者
    office-labyrinth
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