私のやさしい調教師④

 (三)

部屋には燦々と日が差し込んでくる。玲子は太陽に向かって脚を大開きにしていた。身体を動かそうともがいても、革紐で椅子に縛り付けられた身体は微動だにしない。

竜造の先ほどの言葉から、玲子は陰毛を剃られることを理解していた。

あの部分は人より毛深いと思う。下着からはみ出ないようにシェーバーでカットしたこともあった。しかし、こんな状況で、無理矢理に陰毛を取り去られるのは耐え難い屈辱である。

無防備に人前に性器を曝す――この明るい太陽の下で。割れ目の奥、肉襞のひとつひとつが手に取るように見えてしまう。

一週間の間、奴隷となって何でもいうことを聞くという契約を結んだ。だから性奉仕をしなければならないのは承知していた。

 でも、持ち物を全て焼かれ、丸裸で陰毛まで剃り落とされようとは全く考えていなかった。

身体の奥底から強烈な恐怖が沸き上がってきた。

「いやです!」「いやよっ!」「いやぁっ!」

玲子は抵抗しようと大声をあげた。だが、それは何の役にもたたない。

竜造が顔を覗き込んできて、「イヤはないだろう。そんなボウボウの状態で見苦しいから、きれいにしてやろうといっているのだ。感謝してもらいたいところだ」と笑った。

「そ、そんなぁっ」

玲子は悲嘆の声を上げた。竜造は笑いながらデルタの毛をゆっくり撫でている。

「自分で大股を拡げて毛を剃るなんて女は大変だな。今日は自分ではできない処まできれいにしてやろう」

会陰部から肛門にかけて指で撫でられた。そのおぞましい感触に玲子は身体を固くした。

何を思ったか竜造が庭に向かって声を掛けた。

「オイ田中、ちょっとこっちへ来てくれ」

すぐに田中の姿が玲子の視界に入る。

「よっこらしょ」という声とともに上がって来たが、出張った腹がつかえて苦しそうだ。

「なんですかいな?」

「ちょっと、この女を見張っていてくれ。俺は道具を取ってくる」

竜造の声が消えると、すぐ近くで脂臭い臭いがした。

田中が直ぐ後ろにいるのだとわかった。きっと私の局部を凝視しているのだろう。

手が伸びてきて、デルタの毛が摘まれた。

「うっ、楽しみやなぁ……ここ、いったいどうなってしまうんやろなぁ」

田中の顔が現れた。薄ら笑いを浮かべている。叢が撫で回される。

なんという嫌らしい男だろう。激しい嫌悪が沸き上がってきた。

「触らないでっ!」

玲子は大声を出した。

「な、なんでやっ、なんで儂が触ったらアカンのやっ!」

田中は血相を変えていた。

「さっき、さわらせてたやないか。どうしてや、どうして、儂はアカンのやっ!」

そういうと、田中は摘まんだ毛を思い切り引っぱった。

「痛いっー! 何をするのよぉっ!」

玲子が田中を睨み付けた。田中の指の先に黒い毛が固まって見えた。

「ほら、抜けたわ、どや、長い毛やで」

玲子は唇を噛みしめた。

  • 筆者
    office-labyrinth
« »

サイトトップ > 小説 > 遠山ケイ > パーフェクト・スレイブズ > Ⅰ奴隷への道 > 私のやさしい調教師④