エロスの涙が滴る⑫
「まあ、そうせっつくな」
ひと呼吸おいてから、竜造はわざとゆっくりとした口調でいった。
「……じゃあ、教えてやろう。よく聞けよ」
「は、はい」
「こういうのだ。『ご主人様、惨めな奴隷の玲子のいやらしいおマ○○を指で大きく掻き開いて、その奥深く子宮に当たるところまで指を突っ込んで、内臓が揺さぶられるほどに激しく、掻き回して下さい……』どうだ、簡単だろう?」
「ひ、ひどいっ……そんなことまでいうの……」
女は哀しい声をあげた。
「嫌なのか、残念だな、せっかく教えてやったのに。じゃあこのままだな――」
今、女は再び崖から蹴落とされた様な気持ちになっているはずだ。苦しみから逃れられるという期待が、いとも簡単に打ち破られたのだから 。
どうしたらいいのかと迷っている。いくら迷っても、先に進むしかあるまい。
「……いいます、いいますから……」
女がすがりつくような声を上げた。
「ほほう。いう気になったのだな。では聞こう」
女は目を伏せて、小声でいう。
「ご主人さま……惨めな奴隷の玲子のおマ○○に……」
「ほら、さっそく間違えたぞ。何を聞いているのだ。『おマ○○に』ではなく、『いやらしいおマ○○を』だ。真剣に聞いていないから、こんな始めのところで間違うのだ」
「は、はい。惨めな奴隷の玲子の……」
「だめだっ! まず、『はい、ご主人様』と返事をしろっ!」
「は、はっいっ」
「ほらっ、『ご主人様だ』、もう忘れたのか」
「はっ、はい、ご、ご主人様」
「続けろっ!」
「はい、ご主人様。惨めな奴隷の玲子のいやらしいおマ○○を……」
女が黙ってしまった。その先が分からないのだ。
文句は憶えられないようにわざと長くしてある。間違って当たり前なのだ。
竜造は女の突き出た乳首をつまみ上げた。力を込めて捩り上げる。
「いっ、いたいっ!」
「どうした。こんな簡単なこともいえないのか。真剣さが足らないからだ。今度から間違ったらお仕置きを加えることにする」
「……」
「どうした? 続けろっ!」
「……」
竜造は乳首をもう一度ひねり上げる。
「『いやらしいおマ○○を指で大きく開いて』だ」
「は、はい」
女は胸の激しい痛みに喘ぎながら、やっとのことで答え始めた。
「……玲子のいやらしいおマ○○を指で大きく開いて、指を差し込み……」
竜造は渾身の力をこめて、頬を平手で打つ。
「違う、違う! 『奥深くの子宮に当たるところまで指を突っ込んで』だっ! 何度いったらわかるんだ」
「は、はいっ」
「ご主人さまはどうした。もう忘れたのかっ!」
竜造の容赦のない叱責と拷問が続く。
「すみません! ご主人様」
「続けろ」
「は、はい、奥深くの子宮に当たるところまで……」
竜造の手が再び乳首をひねり上げている。女の声が途切れ気味になる。
「指を突っ込んで……」
「よし、それから?」
「掻き回す……?」
「だめだっ! だめだっ!」
女が声を上げて泣き出した。