エロスの涙が滴る③
片足を上げて爪先立ちになった不安定な姿勢で玲子は鴨居から吊られていた。
苦しかった。どのくらい立っていられるか不安だった。
試しに踵を下ろしてみると、体重が胸縄に掛かり、腕が引っぱり上げられて関節が激しく痛んだ。
目の前に鏡が置かれていた。自分の姿が映る。見ないでおこうとしても、チラチラと鏡の中の姿に目がいってしまう。
陰毛をすべて取り去られた姿。紅い肉襞がよく見えていた。まるで石榴のように割れて開いている。
何という格好だろう。これが自分だろうか?
吊られたまま放置されている。
縄の苦痛とともに、さきほどから股間の痒みが気になっていた。
最初は、少し痒いだけだったが、今は熱をもち、ズキンズキンと脈動を繰り返している。
竜造が眼の前にいた。
モジモジと身体を動かす様を見てニヤリと笑ったが、特に何もいわなかった。
そこへ総髪の男が入ってきた。男はジロリと玲子を睨んでから竜造に声を掛けた。
「だいぶ進んだか?」
「これからです。下をきれいに始末したところです」
男は満足そうにうなづいて玲子の方に近づくと、
「きれいになったな」
と、笑いながら無毛の丘をなで回し、
「どうだ、なかなかいいもんだろう」と嫌らしく笑う。
「まるで童女の様にすべすべじゃないか……おや?」
男は不思議そうな顔をした。
男の指が陰唇を弄んでいる。
「これはなんだ?」
男が指先を見せた。指の間にトロリとしたものが糸を引いている。
「縛られて、濡れてしまったのか」
男が玲子の顔を覗き込んだ。
カーッと顔が熱くなる。
どうして?
吊られているだけでこんなにも感じてしまうの?
自分でも不思議だった。アソコがジンジンと疼いていた。
どうして? どうして?
除毛の後、田中にクリームを擦り込まれた。
あれかもしれない。
あのクリームが作用しているのかもしれない。