きらめく夜の一部始終⑦
亀頭とはよくいったものだと思う。本当に亀の頭のような恰好をしている。
その亀の口の部分に私はおそるおそる舌を伸ばした。
舌先が肉に触れた。少し苦い味がした。
「どうだい? なんて事はないだろう。こんなものなんだよ。恐がることはないんだ。じゃあ、つぎは僕のものを手に持って、もう少し舌を伸ばして、下側を舐めてくれる?」
私はいわれたとおり啓太の怒張を両手で支え、舌を伸ばして亀のアゴの辺りに舌を当ててチロチロと動かす。
「なかなかうまいよ。いいぞ、いいぞ。今度は根元から先の方へ舐め上げる――さあ、思い切り舌を伸ばして――」
私は屹立の根元、陰嚢との境まで思い切り舌を伸ばし、そこから先端にかけて一気に舐め上げた。
「よし、次だ」
啓太は次々と指示を出す。雁の上部、側面、いわれるままに舐めた。そうするたびに啓太が褒めてくれる。やはり褒められるとうれしいものだ。
「今度は咥えてごらん。そうだ、それでいい、ゆっくりと奥まで飲み込んでいく――歯を立てるなよ、そうだ、うまいぞ、うまいぞ――」
私は命じられた通り彼のものを咥える。口を大きく開けなければならない。彼のモノが余りに大きいので、いくら大口を開けても口の中が一杯になる。歯が当たらないようにと苦心する。私のアゴは小さいからとても苦しい。
「口をすぼめて抜いていく。いいぞ、先端まで来たら、もう一度奥まで入れていく。そう、そう、これを繰り返すんだ」
苦しい! 息が出来ない!
鼻で一生懸命、呼吸しながら、命令に従う。
「いいぞ、舌を動かせるかい? 舌で亀頭を刺激する。うん、うまいぞ――」
「今度はずっと奥まで入れて――もっと、速く動かすんだ」
私は一生懸命、唾液を滴らせながら、頭を前後に振って、啓太のモノをしごく。
「玲子、ちょっと壁の方を見てごらん」
啓太が腰をひねって、私に横に向かせた。
壁に鏡が立てかけてあって、そこに私が映っていた。
巨大な怒張を口一杯に頬張って、口端から糸のような涎を垂らしている全裸の女。髪の毛が汗で濡れた頬にはりついている。
これが私? この浅ましい姿の女が!
あまりの恥ずかしさに、あわてて口を離そうとした。でも、啓太の手が私の頭を押さえて離さない。そればかりではない。啓太は腰を突き出し、怒張を私の喉の奥にねじ込んできたのだ。
苦しい! 苦しい! 声も出せない。
まるで胃の奥に巨大な棒を突き入れられているようだ。
涙が止まらない。
苦しんでいる私に構わず、啓太はさらにグイグイ怒張を喉の奥に突っ込んでくる。
喉に啓太の巨大な屹立が突き刺さる。
胃が痙攣し始めた。
激しい嘔吐感。背中の筋肉がグィッと盛り上がる。異物を吐き出そうと全身が動いている。
私がそんなになっているのに、啓太はそんな私の苦しみを意に関せずとい様子で、さらに奥深くまで突っ込もうと私の頭をがっしりと掴んで、腰をせり出してくる。
鼻水が溢れ出る。分泌物で鼻がふさがれる。口の中は吐瀉物で一杯だ。
呼吸が出来ない。私はなんとか呼吸しようとあせる。でも、だめだ。だめだ!
苦しい! 苦しい!
このままだと、死んでしまう!
なんとか逃れようと啓太を突き放そうとする。だめだ、啓太が私の身体を締め付けている。
ああっ、もう限界だぁあっ!
それはとてもとても長い時間だった。私には永遠ともいえる時間に思えた。
目の前が真っ暗になった。力が失せていく。私は死ぬのだと思った。
私がぐったりとしたのに気がついたのか、啓太はようやく私の喉から怒張を抜いた。
私はゴホゴホと噎せこんだ。
胃の中の物を吐き出す。吐瀉物が私の胸を濡らした。
私は息絶え絶えになって、床に崩れ落ちた。
身体が抱き起こされた。
汚れた唇に唇が重なるのがわかった。口の中に舌が入ってきた。
「うううーっ……」
呻きながらも、私は啓太の舌に舌を絡めていた。
「ひどい……」
長いキスが終わった後、私は泣きながら、啓太の胸をこぶしで叩いた。
「ごめんよ。あまりに気持ちよかったから。なかなか、おしゃぶりうまいじゃないか」
啓太がいたずらっ子のように笑った。
「知らないっ」
私はずっと胸を叩き続けていた。
すると、壊れるほど強く身体が抱きしめられて、耳元で「これから玲子の望みを叶えてあげる」という声を聞いた。