刺し貫かれた時間②

「楽しませる?」

「そうだ、儂らを楽しませるのだ――お前はどんな奉仕ができる?」

「奉仕?」

 玲子は男のいっていることが分からなかった。だが、とっさに何でも受け入れる姿を見せておくのがよいと思い、

「な、縄を解いて下されば何でもできます」と答えた。

「縄を解く?」

男はしかめっ面をした。よい回答ではなかったようだ。

「それはならん!」

「でも、この姿では……」

縛られていては何もできない。これで、いったい何ができるというのか?

「お前の口が空いているではないか」

 口? そうか簡単な事だったと玲子は合点した。

「フェラチオですか?」

「できるか?」

 それならできる。顎が小さいので苦しいが、男を射精させたこともある。

「できます。フェラチオをすれば――トイレに行かせてくれるのですか?」

 玲子は男の反応を待った。

 少し、間があって、男はいった。

「ああ、ションベンをさせてやろう」

 玲子の顔に安堵の表情が浮かんだ。

少し頑張ればトイレにいける!

「だが、それは儂を十分に楽しませてからのことだ」

十分楽しませる? 玲子はその言葉が引っかかった。

 急に尿意が強くなってきた。もう限界かもしれない。この状態で長時間フェラチオしていて、果たしてもつだろうか?

 そんなこと無理に決まっている。ああ、漏れそうだ!

 玲子はあわてて括約筋をぐっと締めた。

「もう、漏れてしまいそうなのです!」

玲子は訴えた。

「先にオシッコさせて下さい。そうしたら、フェラチオでもなんでもやりますから」

 また、排泄の欲求が込み上がってきた。今度はいちだんと強い。

もう、がまんが出来ない。必死になって括約筋を締める。締める。締める!

身体がブルブル震え、冷や汗が吹き出てくる。

「ならん!」にべもない答え!

「そ、そんなあああつ!」

 玲子は思わず叫んでいた。すると、二人の会話に竜造が口を挟んできた。

「漏れそうなのか、可哀想にな。なら……」

 竜造の言葉に総髪の男がニヤリとするのが見えた。

「なら」とはどういう意味か?

竜造は口端を引き上げ、残酷な笑みを浮かべていった。

「それなら、まず、それを止めてやろう」

玲子はビクッとした。

余計なことをいってしまったかと後悔した。竜造がまたひどい事を仕掛けてくるのではないのか。

 尿意を止めるとは何なのか? 竜造はいったい何をしようというのか?

 

玲子は廊下に連れ出され、後ろ手に縛られたまま床の上に寝かされた。両脚が無理矢理割られ、股間を大きく開いた恰好で縛り上げられた。

 その股間に竜造がはりついていた。

中央の花弁が弄られる。陰唇が左右に割れる。

「な、なにをするの?」

尿道口が触られる。

恐怖のあまり玲子は身体を固くした。

「ここでションベンを漏らされると困るからな」

 竜造は玲子の尿道口を指でもみほぐしながら、

「ションベンが出ないようにな……栓をしてやろうと思う」

「栓?」

 玲子は一瞬ぽかんとし、すぐに竜造の言葉の意味が分かって

「いやああっ!」

 と、身体をひねり竜造の手を除けようとしたが、縄がくいこんできて、動くことができない。竜造の手に持っているものが見えた。

 それは銀色に鈍く光る金属製の棒だった。

  • 筆者
    office-labyrinth
« »

サイトトップ > 小説 > 遠山ケイ > パーフェクト・スレイブズ > Ⅰ奴隷への道 > 刺し貫かれた時間②