刺し貫かれた時間⑤
(二)
黒鬼の手帖から【喉責め】
「喉責め」とは、文字通り喉に男性器あるいは異物を挿入して責める行為である。
男性器を用いた喉に対する責めは「イラマチオ」と呼ばれることもある。「イラマチオ」はオーラルセックスの一種である。「フェラチオ」との違いは「フェラチオ」は女性主導の男性器を口に含める行為であるのに対し、「イラマチオ」は男性主導の行為である点にある。被験者をひざまずかせ、被験者の口の中に男性器を挿入し、被験者の頭部を手で持ち、口の中に入れた男性器を前後させることにより、口及び喉の奥深くまで挿入して責める。男性器の代わりに、長大なディルドを口から喉の中に挿入して動かすことによって、強制的に嘔吐を誘発させることもある……
「さあ、旦那様のものを丁寧に咥えてもらおうか。旦那様の熱い潮がお前の口の中に無事に打ち込まれたら、この栓を抜いてやろう。それまでは排尿はお預けだ。だから、旦那様が早くいい気持ちになるようにたっぷりと舌や、口全体を使って奉仕するんだ」
総髪の男が立ち上がって、玲子の前にやって来ると着物の前をはだけた。黒光りする猛りが露わになった。
それはとんでもないものだった――目の前にそそり立つ肉茎を見て玲子は驚愕した。とてつもなく太く、長い。雁の部分の直径はゆうに五センチはある。長さも二十センチ以上はあるだろう。
その巨大な棹が元気いっぱい天を向いてそびえ立っているのだ。全く年齢を感じさせない、使い込まれ、鍛え抜かれた逸品であった。
猛り狂う肉棒に怖じ気づく玲子。その髪の毛が掴まれ、無理矢理にぐいっと顔が引き上げられた。
「さあ、咥えてもらおう。儂をいい気持ちにさせてみろ」
もうどうしようもない。
玲子は震えながら小さく頷き、口を開いた。だが、男のものが大きすぎて、とても入りきらない。
鼻をつままれ、引っ張り上げられると、自然と口が大きく開いた。
「もっと、目一杯、口を開け!」
男が怒鳴った。玲子は言われた通りに思い切り口を開けた。
すると、それが口の中に入って来た。
なんという大きさだろう。顎が外れそうだ。口の中が一杯になっている。
「歯を立てるなよ」
玲子は顎が細く、口も小さい方だ。だからだろうか、フェラチオは苦手だった。
普通サイズでも苦しいのだ。だが、今、咥えているのは特大サイズだ。さらに上に向かってカーブしていて喉の上部が圧迫される。
苦しくて、もうどうしていいかわからない……。
「いいか、ゆっくりと、舌で舐めるんだ」
舌を動かそうと努力する。だが、怒張が口いっぱいを占めているので、舌の自由が効かない。
「何をグズクズしているっ!」
男が腰を前に迫り出す。怒張が奥深くまで突き入れられた。喉に亀頭が突き刺さる。
「ううっ……」
息が出来ないっ!
喉の奥のやわらかい部分がぐいぐい押されている。
ここに異物が触れると嘔吐を引き起こす。
吐きそう!
玲子は迫り来る嘔吐を押さえこもうとした。