第四話 祭り⑬

2020年03月17日

「どうして腰を振っているのだ?」
小栗さんがお尻を平手でパンパンと叩いた。
「私に何をしたの? アソコが熱い」
「そうか熱いか、どうしたんだろうな。いっぱいお汁が吹き出ているぞ」
「アソコが痒くて痒くてたまらない」
「そうだろう、そうだろう。さきほどたっぷりと塗ってやったあれは、緑鴬膏と紫稍花に阿片などを混ぜ、交合している男女の愛液を加えて練り合わせた古代から当家に伝わる秘薬だ。まずは猛烈な痒みが襲って来て、男が欲して欲しくてたまらなくなる。そして、ひとたび交われば、痒みは次第に快感へと変わり、天国へも昇る心地ちよさ。そのうちに、阿片が効いてきて意識朦朧となる中、快感は頂点へと達する。すべてを忘れて、ただひたすら交合のみ。幾度となく交わり、幾度となく昇天を続けるのだ。こんなクスリをたっぷり味わうことができて幸せだと思え」
「お、おそろしいこと……あ、ああっ……く、苦しいっ!!」
「さて、さて、そろそろアレが欲しいのではないか?」
脇によけてあった例の箱が四つ、私の前に並べられた。蓋を開けて中の張り型を見せる。
これをでアソコを突き回したら、どんなに気持ちがいいことだろう。小栗さんのいう通り、この狂おしいまでの火照りが鎮まるのではないか?
「どうだ。欲しければ入れてやるがな」
私はもうガマンの限界を越えている。ため息とともにかすれた声を漏していた。
「欲しい……」
そういって、自分の声のおぞましさに私は身震いした。
「ほほう、欲しいか。どれがよい?」
「一番小さいのを……」
「ふふふ、こんなので満足できるかな。この小さい二本は尻の穴用、これが前の穴だ。まずはこれからだな」
小栗さんが手に取ったのは、右から二つ目のもの。太さが五センチ、長さが三十センチ。
「そんな太いの入りませんっ!」
「まあ、やってみよう。二本を前後の穴で飲み込んだら、祭りの開始じゃ」

  • 筆者
    office-labyrinth
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