私のやさしい調教師⑤
そこへ竜造が小さな鞄を提げて戻って来た。
「仲良くやっているな」
竜造は田中の手にある陰毛に眼をやって、「ほほう、毛を抜いたのか。それは手回しがいい。では続いてお前にこの叢の掃除をまかせよう」と笑った。
竜造は田中に向かって説明を始める。
「アンダーヘアの処理にもいろんな方法がある。一番いいのは電気針だが、なにせ時間がかかるから後回しにして、まずは手っ取り早い方法を取ろう」
「どうするんでっか?」
竜造が陰毛を指で摘んだ。
「まずは手始めに、このもじゃもじゃとした長い毛を短くカットする。田中、このお嬢さんのお毛々を一センチ位に切り揃えてやれ」
田中は美容院にあるようなカット鋏を手に取って、「チョキチョキと切っていったらええんやな」と嬉しそうだ。
「そうだ。一センチ位に切り揃えてくれ」
「よっしゃっ、やったるわ」
田中は玲子の下腹部に身を乗り出した。
「いやぁっ! やめてぇっ!」
玲子は必死に身体を動かして逃れようとする。
「抵抗しても無駄だ、動けば動くほど革紐が皮膚に食い込んでくる」
竜造の無慈悲な声が聞こえた。
「早く始めろ」と竜造が促す。
田中は玲子の叢の毛を数本掴み、それに鋏を当てて、ニタニタと笑っている。
「さぁ、姉ちゃん、いくでぇ、ええか、ここ、きれいにしてやるさかいにな」
チョキッと鋏の音がした。田中が切った毛を見せびらかせる。
「長い毛やでぇ」
指を離すとパラパラと陰毛が玲子の顔の上に落ちた。
なんということなのか――玲子は無性に悲しくなった。涙がこぼれて頬を伝うのが分かった。
「ほなぁ、いくよ」
田中は再び、かがみ込んで、チョキチョキと鋏を操る。玲子のデルタの毛がどんどん刈り取られていく。
鋏の音が止まったかと思うと、ふいに肛門を触られた。
「あっ!」
玲子が悲鳴を上げた。
「こんな所にも長い毛があるわ。蝶々結びが出来そうやないか」
と、楽しげな声がする。田中は笑いながら玲子の尻たぼをパチパチ叩いた。
「さあ、ここもやったるで」
冷たい! 尻に鋏が当たったのだ。
肉が押し広げられる。チョキチョキという音。肛門の毛が刈り込まれている。
「できた、ねーちゃん、できたわぁ!」
田中の嬉声が聞こえた。
「どうなったか見せてやろう」
竜造が股の下に鏡を置いて玲子の顔に向けた。
黒々としていた叢が短く刈り込まれたので、地肌が露出している。陰唇の襞や肛門の皺も確認できた。
「いやっ!」
玲子は顔をそむけた。
「中間段階ということで、ここで写真を撮っておこう」
竜造がカメラを局部に近づけて、シャッターを切る。
こんな恥ずかしい姿を写真に撮られるなんて――玲子は口惜しさに唇を噛んだ。
「さて、これからが本番だ。この短く切り揃えた毛を完全に除く」
ゴソゴソという音。下腹部が熱い。
何が行われているのか?
首を曲げてその方向を見ると、竜造が短く切り揃えた毛の上に褐色の液体をヘラで塗り拡げていた。
「何ですかかいな……?」
田中が不思議そうに聞いた。
「これか、これはワックスだ。粘稠性の高いワックスを塗り込んでいる」
竜造は紙片を取り出し、今塗った処に置いた。指で押さえつける。
「こうやって十分になじませる……そして」
バリッという音がした。玲子は痛さに顔を顰めた。
紙片が一気に引き剝がされたのだ。竜造がじっと紙片を見つめている。そして、ニヤリと笑った。
「ほら」
それが玲子の鼻先に突きつけられた。
紙片にはべったりと茶色いワックスが付着していた。そして、それにたくさんの毛が絡まっている。毛根が白く光っているのが見えた。