第二話 夜汽車⑦

2019年12月02日

どのくらい、そうしていたのだろう?
山田さんと富山さんが入れ替わったのは覚えている。
その他のことは、それからどんなヒドいことされたのか覚えていない。
私は陶酔にむせびながら、腰を振り続けていたんだ。
「いったい何をやっているのですかっ!」
戸口で声がした。
若い男の人の声。
うっすらと目を開けて、声の方を見た。
制服姿の男の人が立っていた。
誰?
知らない人。
「早く、その娘を放しなさい。ここでそんな事をするんじゃないっ!」
ここでなきゃ、私を犯していいとでもいうの?
いっていることがよく分からない。
山田さんが何遍も頭を下げて謝っている。
富山さんは憎々しげに男の人を見ている。
男の人が誰なのか、ようやくわかった。
――車掌さんだ。
汽車の中では車掌さんのいうことに従わねばならない。
富山さんが私から離れた。
私の体液で濡れたアソコがだらしなく垂れ下がっている。
山田さんが私の脚の縄を順に解いていく。
長い間、脚を上げたままだったので、下ろす時に関節が悲鳴をあげた。
強烈な痛みで涙が止まらない。
身体を吊る縄も緩められて、私は無事、床の上に着地したが、腕と乳房を縛る縄はそのままだった。
山田さんたちから逃げようとする。でも、脚が痛くてとても歩けない。
私は車掌さんの方に這って行った。
なんとか足下まで来た。
車掌さんが私を抱き起こした。
「大丈夫かい? 酷い目にあったね。でも、もうこれで安心だ」
若いお兄さんだ。
お兄さんは私を強く抱きしめた。
がっしりした身体。
ぷーんと汗の臭い。
私は震えていた。
お尻の中のバイブレーターはまだ停止していない。
私は顔を上げてお兄さんを見る。
お腹のあたりに何かが当たっている。
あの部分がテントを張ったようになっている。
とっても大きい!
大きいよ!
なんか、ムラムラしてきた。
いけないとは思いながらも、身体が勝手に動いてしまう。
腰を下ろし、膝立ちになる。
 眼の前に車掌さんの張り出したテントがある。
その上の金色のファスナー。
唇がそこに吸い寄せられる。
ファスナーの先を歯で咥え、そして、ゆっくりと下ろしていく。
車掌さんは私の行動に慌ている。
でも、私を制止しようとはしなかった。
パンツの中の巨大なもの――私は布地ごとそれを咥えた。
「ううっ!」
車掌さんが呻いた。
私は舌を使って愛撫する。
唾液がみんな布地に吸収されてしまう。
なんてまどろっこしいんだ!
と、思ったら、車掌さんったら、自らパンツの穴を弄って大きな棒を引っ張り出して来た。
私はむしゃぶりつく。
「こ、こんなところで、こんなこと」
あっ、車掌さんがまた、いってる。
私は責め続ける。
全身全霊を込めて。
全神経を舌先に集中させる。
「うわあああっ!」
車掌さんが大声をあげて、後ずさりした。
でも、放さない!
食らいついたら放さない。スッポンのような女!
私たちは廊下まで出てしまった。
車掌さんの背中が窓に当たる。
もう、逃げられないぞ!
トコトン、精を吸い尽くしてあげる!
私は唇を絞って、車掌さんのモノを締め上げた。
車掌さんが尻餅をつく。
その上に覆い被さって、抜き差しをする。
ゴトンゴトンという列車の振動に合わせて。
ブーンブーンというお尻のバイブの振動に合わせて。
お尻を左右に振りながら。
その時、お尻に違和感を感じた。
掴まれた、というのが正確かもしれない。
でも、私はフェラチオに夢中、何がどうなっているのか解らなかったんだ。
次の瞬間、強く子宮を突き上げられた。
誰かが、誰かが私を背面から犯している!
耳元に息がかかる。
ハアハアいう音。
酒臭い息!
そして、この感触!
これは富山さんだ。
富山さんが、私を犯している。
ああ、ストロークが大きくなってきた!
どうしよう!
どうしよう!
どうしよう!
車掌さんを解放して、ここから逃げ出すべきか?
もうすでに遅い。
車掌さんがその気になって、私の頭を掴んで抜き差しを始めてしまったんだ。
二つの動作がシンクロナイズする。
いや、お尻のバイブを含めて三つだ。
ああ、これじゃ、さっきとおんなじじゃない!
動きが速くなった。
激しく突かれている。
バイブがうなっている!
イヤだ、私、イキそうだ!
どうして、どうして、どうして、こうなるの!
うわあああっ!
イク、イク、イク、イク!
頭とお尻を押さえつけられているから、身動き出来ない。
イク、イク、イク、イク!
私は身体をブルブル震わせ、反り返って気をやった。
とてつもなく大きなオムルガスムだ。
膣がキューッと締まる。
締まる。
締まる。
それで富山さんも絶頂に達した。
グゥーッと腰をお尻に押しつけてくる。
ドクンドクンと脈動。
どうやら膣の中に射精したようだ。
ああ、それがきっかけで私はまた上りつめて二回目のオムルガスムスへ。
イク、イク、イク、イク!
イク、イク、イク、イク!
イク、イク、イク、イク!
私はもう何も分からなくなって、お兄さんのアソコを夢中になって吸いまくっている。
お兄さんのモノがとっても巨大になった。
あっ、限界なんだ!
喉の奥に熱いものが当たる。
そして、何回も脈動。
口の中か精液でいっぱいだ。
苦い!
イヤだこのネバネバした感じ。
吐きそうだ!
無理やりゴクリとそれを飲み込む。
喉にイヤな感触がまとわりついている。
私はすっかり小さくなってしまったお兄さんをペッと吐き出した。
背後で音がした。
突然、肩を掴まれ、無理やり身体が反転する。
目の前に山田さんがいた。
その後ろにも人が――。
井上さん、白木さん、菅原さん、鈴木さんもいる!
イヤだ、この騒ぎでみんな起き出してきたんだ!
オヤ?――その後ろにいるのは誰だろう?
見たことがない人?!
ええっ!
ウソだ!
たくさんの人が押し寄せてくる!
どうして!?
次第に状況が読めてきた。
隣の車両からも、その隣の車両からも人がやってくるのだ。
みんな私を犯そうしている。
ズボンのチャックを押し下げて男根を突き出した人。
浴衣の前をはだけて猛り狂うモノを掌で扱いている人。
全裸になって呆けたように私に向かって突進してくる人。
みんな、その気満々だ。
ダメだよう!
こっちに来ないでよう!
そんなたくさんの相手なんか出来ないよう!
いやあっ!
突っ込まれたっ!
ダメっ、お尻の穴の中にも!
ピュッ、ビユッと精液が飛び出す。
アソコの中、お尻の中、口の中、鼻の中。
髪の毛、顔面、喉元、乳房、お腹がヌルヌルだ!
私は精液まみれだ。
スゴイ臭いだ。
耐えられない!
背中をうねらせて、お腹の中のものを吐く。
何度も何度も。
飲み込んだ大量の精液。
そして、胃液と唾液。
でも、また次の人が入ってきて精液が撒き散らされる。
精液だらけになった顔が窓に押さえつけられる。
下半身は激しく突かれている。
淫口が開いたままになっていて、突かれるたびに中からドロドロした精液が吹き出してくる。
お腹の中から、悲しみが精液と一緒に、噴き出してきて、口の中に溢れた。
私はそれを窓ガラスに吐き出した。
精液で前が見えない!
私は何度もまばたきする。
うっすらと外が見えた。
夜が明けようとしている。
紫色の空にやせ細ったお月様が見えた。
その隣の明るい星。
――あれは明けの明星だろうか?

どうやら、列車は青函トンネルを渡ったようだ。
でも、男たちの行為は終わるどころか、益々激しくなっている。
私は泣きながら、「もう止めて下さい。もう死にそう……」と頼む。
六時半、列車は函館駅を発車したが、まだ、私は激しく犯され続けている。
外はすっかり明るくなっている。
札幌までは、あと五時間もある。
北海道の大地を走る列車の中で、私は大きく脚を開き、全ての穴からたっぷりとおつゆを溢れさせ、何人もの男の人の相手をしながら、押し寄せてくる快感を身体全体で受け止めて、恍惚となって身をくねらせている。

  • 筆者
    office-labyrinth
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