第一章 戦の準備
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アレクサンドロス戦記(三七)第一章㉓
軍議が終わって、パルメニオンは一人になった。いつものハーブ茶をカップに注いで、ひとくち口をつける。それから椅子にどっかと腰を下ろした。 ――アレクサンドロスが来る 思えば長い二年間だった。ペルシ…
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アレクサンドロス戦記(三六)第一章㉒
「さて、もう一つの懸念事項だ。渡海の準備と受け入れ体制について、状況を聞かせよ」 パルメニオンが静かな口調で聞いた。答えたのはペラから派遣されてきたエウメネスという名の若いギリシャ人だった。 「まず…
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アレクサンドロス戦記(三五)第一章㉑
(六)パルメニオン (ヘレスポントス BC三三四年春) ヘレスポントスはエーゲ海とマルマラ海を結ぶ、最も狭いところでは幅が一キロ余りという海峡である。アジアとヨーロッパを分ける要となることから、ヘ…
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アレクサンドロス戦記(三四)第一章⑳
「わかった。ひとつ条件がある……」 「なんです?」 「得た情報を逐次、私に教えるのだ。カリステネスはもうひとつ信用できない。君が定期的に情報を送ってくれるなら、神託の意味を解き明かせる」 ソロンはア…
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アレクサンドロス戦記(三三)第一章⑲
「実のところを言うと、アレクサンドロス様は神託を聞いておりません。王はイリスに神託を行えと強要されましたが、イリスは神憑きの状態になれなかったのです。 アレクサンドロス様が来られたのは冬です。冬の間…
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アレクサンドロス戦記(三二)第一章⑱
アリストテレスがお茶の準備をしている間、ソロンは机の上のナマズの解剖図を眺めていた。魚の腹が開かれて、引き出された贓物が細密に描かれ、その上に矢印を描いて、各部位の名前が書き込まれていた。ソロンは今…
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アレクサンドロス戦記(三一)第一章⑰
壁に大きな地図が掲げてある。その前で、アリストテレスが立ち止まった。 「ソロン殿、これが世界です。この中央に我々が立っているギリシャの大地がある。東には広大なペルシア帝国。北は蛮族が暮らす未開の土地…
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アレクサンドロス戦記(三十)第一章⑯
(五)ソロン (アテナイ BC三三四年春) アテナイの南門を抜けて東に進み、イリッソス川と出会う手前にその建物はあった。この辺り土地の名をとって「リュケイオン」と呼ばれている学園である。 ――緑豊…
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アレクサンドロス戦記(二九)第一章⑮
その日からニコは外出するのをやめた。人目につくのを怖れたのだ。ニコは奴隷になってしまった姉のことを思った。 ――どんなに酷い仕打ちを受けているのだろう きっと腕だけではなく、身体中にあのような痣…
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アレクサンドロス戦記(二八)第一章⑭
少女はアゴラから離れて、人通りの少ない路地に入っていく。建物の陰の中に入ると立ち止まり、後ろを振り向いた。 「ニコ……よかった。生きていてよかった」 ニコは姉の腕の中に飛び込み、二人はしっかりと抱…
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