小説
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第四話 祭り⑩
ズンズン……ズンズン……ズン 驚いている私をそのままにして、信助は作業に没頭している。滑車を動かして、天井からフックを下ろしているのだ。手が届く高さになったところで、縄を衝立上部の金具に掛けた。ど…
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(十六)山田美妙「武蔵野」
まず最初に山田美妙の「武蔵野」を取り上げてみよう。 山田美妙という作家をご存知だろうか? 先の検索結果が物語る様に、彼はすっかり忘れさられた作家である。だが、山田美妙は二葉亭四迷と同時期に、言文一…
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(十五)明治二〇年代の小説を読む
前回、明治以降の作家の検索数トップ二十を披露した。「次回からは、カテゴリー・分野別にどのような作家が読み継がれるのかについて考察してみよう」としたのだが、ずいぶん時間が開いてしまった。…
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第四話 祭り⑨
ズンズン……ズンズン……ズン 私は信助に命じられるまま、寒さに震えながら歩いた。冷たい風の吹く戸外を全裸で歩くのは辛かった。上半身は依然として麻縄で縛られたまま、恥毛はすっかり剃り上げられて秘部が…
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第四話 祭り⑧
(四) ズンズン……ズンズン……ズン 社の中に戻ると、冷えきった私の身体を信助がバスタオルで包み込むようにして、丁寧に拭き上げてくれた。 その間、彼は一言もしゃべらない。決して私を支配していると…
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第四話 祭り⑦
「たくさん、溜まっとるわ……」 信助がオマルの中を見て感心している。私は恥ずかしさのあまり、ただうなだれるばかりだった。 「もう一回ぞ……」信助はもう一本浣腸液をお腹の中に押し込んだ。 「もう、こん…
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第四話 祭り⑥
ズンズン……ズンズン……ズン 太鼓の大きな音がした。 表に出てみて、ここがどこか分かった。ここは永年寺の奥にある社の裏だ。木々が鬱蒼と生い茂り、昼でもなお暗い。 子供の頃……この辺りで遊ぶこと…
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第四話 祭り⑤
(三) ズンズン…ズンズン…ズン 太鼓の音がする。まるですぐ側で叩いているようだ。 暗い……ここはどこだろう? 身体が動かない……どうしてしまったのか? 私は床の上に転がっている。腕が背中の後…
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(十四)読み継がれる作家トップ二十
さて、いよいよ検索ボリューム数のトップ二〇であるが、つぎの様になった。 一位 太宰治 一一万件 二位 三島由紀夫 九万件 三位 夏目漱石 六万件 四位 芥川龍之介 六万件 五位 宮沢賢治 …
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(十三)読み継がれる作家は誰?
明治時代に近代文学が起こって以来、多くの作家が登場し小説を書いてきた。明治、大正、昭和、平成、そして令和と時代が移り、多くの小説は色あせ、時流に合わなくなって、人々の記憶から消え去っていった。一方、…
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