小説
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アレクサンドロス戦記(五六)第二章⑲
(七)バルシネ バルシネは朝の光の中で目を覚ました。窓から微風が入ってくる。風は暖かく、素肌に心地よい。潮の匂いの他になにやら甘い香りが混じり込んでいた。 春――煌めく陽光の下で草木が芽吹き、花の…
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(二)人間のセックスは異常である
単純な性活動は、エロティシズムとは異なる。前者は動物の生活の中にあるものであって、おそらく、ただ、人間の生活だけが、エロティシズムという名にふさわしい《悪魔的な》相を規定する活動を現すのである。 こ…
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アレクサンドロス戦記(五五)第二章⑱
(六)作戦会議 アリスベの野営地にある王の天幕にマケドニア軍の主立った諸将が集まってきた。今後の作戦についての軍議が開かれるのである。 副司令官のパルメニオンを筆頭に、騎兵・歩兵の大隊長達が招集さ…
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(一) はじめまして
明けましておめでとうございます。 僕の名は喜多川ハルヒコ。今日からこのブログをスタートさせます。どうかご愛読のほどよろしくお願いします。 以下、単に書きやすいという理由から、「です、ます調」では…
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アレクサンドロス戦記(五四)第二章⑰
「いかがですかな、欲しいものはございませんかな?」 これを猫撫で声というのだろう。嫌らしいほど滑らかな男の声がした。 「当面は間に合っている」と、ラクリスの声。 どうやら後ろの方で、料理人のラクリ…
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第三話 電車通学③
電車の中はひどい混雑だった。だいたいが通勤の人だ。時間が遅いせいか高校生は私くらい。 この線は痴漢が多いことで有名だ。私も前に出会ったことがある。混雑した中でお尻を触られたんだ。 こんな混雑した…
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アレクサンドロス戦記(五三)第二章⑯
ニコが黙っていると、カレスは話を続けた。 「俺はあのテーバイの戦にもついていったんだ。あれは酷かったぜ。なにせ、あのテーバイが消滅しちまったんだからな」 ニコは驚いて男の顔を見たが、黙っていた。 …
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アレクサンドロス戦記(五二)第二章⑮
二百人分のパンを焼き上げ、ようやく休憩になった。各自のカップに水が注がれ、ニコはそれを持って石の上に足を投げ出して座った。一緒に焼き番をしている男が隣に座る。男はカレスとい名乗った。相当いい年なのだ…
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アレクサンドロス戦記(五一)第二章⑭
(五) ニコ、大麦ロールパンを焼く アリスベの野営地で、ニコは朝から火と格闘していた。王の直属部隊で料理を担当しているラクリスからパン焼きを命じられたのだ。 パン焼きは「生地作り」と「焼き手」の二…
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アレクサンドロス戦記(五十)第二章⑬
「知っている。カリアの総督であったピクソダロスがマケドニアと同盟を結ぼうと使者を送ったのだ」 「ええ、ピクソダロスは、陛下の腹違いの兄弟であるアリダイオス様に自分の娘を嫁として差し出すことを申し入れた…
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