小説
-
-

-
(十)万葉時代の遊女②
つぎは、巻八の春の相聞歌で、「遊行女婦」とあるだけで詳しい説明はない。 橘の歌一首 遊行女婦うかれめ 一四九二 君が家への花橘は生なりにけり 花なる時に逢はましものを 【訳】あなたの家の橘の…
-
-
-

-
(九)万葉時代の遊女
万葉集に「ハル」を探す旅を続けているが、まだ「ハル」を見出せないでいる。もうあきらめようかと考え始めたところで、もっと性的なキーワードで探してみたらいいのではないかと思いついた。 「春」という言葉の…
-
-
-

-
(八)万葉集にハルを探す③
更に探索を続ける。四季の歌を集めた巻八の相聞歌である。 一四五〇 心ぐきものにぞありける春霞 たなびく時に恋の繁きは 【訳】切なく苦しいものね。春霞がたなびくようにハッキリしないまま、セックス…
-
-
-

-
(七)万葉集にハルを探す②
万葉集から春の歌をピックアップして、「ハル」があるかを調べ始めた。 まず巻十四の東歌である。この巻は東国の謡曲を中心に拾ったもので、庶民の性に対する気持ちがストレートに表現されている。ところが、な…
-
-
-

-
(六)万葉集にハルを探す
まず万葉集の概要を述べておこう。 万葉集は全二十巻、四千五百首あまりの歌を集めた現存するわが国最古の歌集である。奈良時代末期から平安のごく始めにかけて成立し、新たに歌集を編纂したというよりは、すで…
-
-
-

-
アレクサンドロス戦記(五八)第二章㉑
メムノンとの結婚生活はメントルとのものとは全く違った。 結婚の儀が執り行われた日の夜、バルシネは裸体の上に中が透けてみえるほどの薄衣をはおり、夫の寝室に向かった。月明かりに寝台に横たわるメムノンが…
-
-
-

-
(五)万葉集ではセックスはどのように表現されているか?
橋本治さんが「タブーのない日本史」という本を書いている【一】。 橋本さんは、「桃尻娘」という小説でデビューし、一躍、脚光を浴びた人である。日本の古典文学に関する評論も多数書いている。「桃尻娘」は竹…
-
-
-

-
(四)万葉時代の男女の交わり
前回、われわれの祖先たちが「乱婚」から「ハーレム婚」へと移行していったと書いた。 「乱婚」とは、男女が特定の相手を定めずに交わう結婚形態、「ハーレム婚」とは男が複数の女をしたがえる一夫多妻の結婚形態…
-
-
-

-
アレクサンドロス戦記(五七)第二章⑳
バルシネは昔の事を思い出してフッとため息をついた。 メントルとメムノン――バルシネはこの二人の兄弟の妻になった。顔は似ているが二人はまるで性格が違う。兄メントルは激しい気性の持ち主だが、明るくて何…
-
-
-

-
(三)人間のセックスが異常なワケ
あなたは何のために生まれてきたのか? 私たちの存在する理由は何なのか? と尋ねられたらなんと答えるだろうか? 進化生物学によれば、生物の存在目的はたった一つ。すなわち、「自分の遺伝子を残す」ことな…
-