遠山ケイ

  • 第二話 夜汽車②

    二  列車が動きだし、大宮を過ぎたところで車掌さんが検札に廻ってきた。特に何事もなく、事務的に切符をチェックして部屋を出て行った。  しばらくすると、隣の部屋から男の人たちがやってきた。全部で八名にな…
  • 第二話 夜汽車①

    第二話 夜汽車 一  それは昨日の夜の事だった。私は義母の敏江さんに、「明日、北海道旅行に出かけるから」と告げられた。 「明日は火曜日よ。学校に行かなきゃ」というと、お義母かあさんは平然と、 「大丈夫…
  • 第一話ミッキーマウス④

     チャイムが鳴った。体育の時間は終わりだ。みんな教室に引き上げて行くのが見える。  でも、私は鉄棒に下半身をさらしてぶら下がっている。上着のすそが胸のあたりまでずり落ちて、胸が露出しているはずだ。手と…
  • 第一話ミッキーマウス③

     体育の授業は二クラス合同で行い、着替えは男女別に教室を分けて行っている。  私の教室は女子の更衣室になっていたので、隣の四組の女子がやってきた。  瑞穂ちゃんや祐子ちゃんは四組の女子で、教室の中に入…
  • 第一話ミッキーマウス②

     京子ちゃんは私の割れ目を口にして、横になったミッキーマウスを描いていた。真っ赤なマジックで唇のところを塗ったから、どっちかというとミニーちゃんかな。ちょっとへんな感じだったけど、うまく描けていた。 …
  • 第一話ミッキーマウス①

     お昼休みの時間、教室でお弁当を食べていると、マサル君が横を通り、私の机にぶつかった。  机がガタッと動いて、コップが倒れた。お茶が私の方に飛んできて、制服のスカートの上にこぼれた。あわててハンカチで…